Fujii Chuichi Collectionふじい忠一記念館

ふじい忠一さんから「狭川の活性化のために」といただいた巨木アート7点という作品群。私たち手力男は、それをできるだけ多くの方に見ていただけるよう、10年以上も空き家になっていた奈良県農協の旧狭川支店の土地建物を購入し、その倉庫を「ふじい忠一記念館」にしました。製作に使ったチェーンソーやチェーンブロックなどの道具に加えて、ダイナミックなドローイング作品、新聞・雑誌などの記事、テレビ番組の録画ビデオなども展示、無料公開しています。

  • 「Untitled 1982」H170×W120×D75cm 杉
  • 「Untitled 2004」H203×W200×D195㎝ 桂
  • 「Untitled 1977」H250×W100×D55cm 檜
  • 「Untitled 1996」H250×W100×D55cm 松
  • 「Untitled 1999」H250×W85×D70cm 檜
  • 「Untitled 2012」H190×W360×D80㎝ 檜
  • 「Untitled 1995(部分)」H65×W550×D65cm 杉

Giant tree Art Fujii Chuichiふじい忠一と巨木アート

写真:安斎重男

量感と形が見る者の目をとらえて放さない。ふじいの作品はどこか剽軽さを漂わせてもいる。素材と表現の直截さゆえに、マジックではないかと不審をもたれたり、「どうやったのか」という方法にばかり興味を向けがちだが、作者は高みでそれを見下ろすばかりで何も語らない。
何トンという巨木をぐにゃりと曲げる。言葉にすればあまりにもあっけない。実際の作品を前にしても同じ思いを抱くかもしれない。作者は身の丈どころかアトリエの天井にすらつかえる巨木に向かい合って、一年にやっとひとつの作品に仕上げる営みを、もう20年も続けているのだ。この人生の迫力はただごとではない。
彫物師の家に生まれ、木くずに囲まれて成長した作家は、却って、木を古くさく、厭わしいく感じていたという。樹脂やガラスなどで、当時、目新しさで脚光を浴びていた素材を選び、上京して高名な彫刻家に師事した若き日のふじいは、今の自分を夢想だにしなかっただろう。やがて壁にぶつかったとき、ふじいが発見し、回帰したのが木だった。それも至って「ストレート」な意味で。
作家の韜晦にとまどうことはない。ただストレートに作品と向き合ってほしいという思いやりなのだから。

第3回 円空大賞展 2001年 主催:岐阜県 / 岐阜県美術館 
円空賞 講評より

略歴・受賞歴など/
個展/グループ展

1941
奈良県に生まれ、生家は彫物師
1964
奈良県工芸伝習所木彫科修了
1968
一陽会初入選、以後1975年まで出品
1970
地元彫刻グループ集団「核」に参加、元興寺で野外彫刻展を十数回開催
1971
個展:奈良県文化会館
1976~1983
個展:今橋画廊(大阪)/信濃橋画廊(大阪)/ 番画廊(大阪)/ギャラリーオカベ(東京)/ギャラリー上田・ウエアハウス(東京)
1984
今日の造形 – 木と紙(岐阜県美術館)
1985
個展:ギャラリー上田・ウエアハウス(東京)/カーペンター&ホックマン・ギャラリー(ニューヨーク)「現代彫刻の歩み一木の造形」(神奈川県民ホールギャラリー)
1986
「アートナウ 1986」(兵庫県立近代美術館)
1987
個展:ギャラリー上田・ウエアハウス(東京)
1989
個展:スパイラルガーデン(東京)
1990~1991
「プライマル・スピリット―今日の造形精神」 ~91 ハラミュージアム・アーク(群馬)/ロサンゼルス郡立美術館/シカゴ現代美術館/フォートワース近代美術館/ナショナルギャラリー・オブ・カナ(オタワ)
1992
クライン・アート・ワークス(シカゴ)
1993
「第2回国際コンテンポラリー・アート・フェア(NICAF)」(横浜)/
「コンテンポラリー・アート・アブストラクション」(クライン・アート・ワークス:シカゴ)
個展:UCPギャラリー湯河原(神奈川)
1995
個展:ギャラリーMOCA(名古屋、以後98年まで毎年)
1997
「第6回インターナショナル・シューズボックス・スカルプチャー」(ハワイ大学主催の巡回展) /
1998~2003
名古屋芸術大学 芸術学部 講師
2001
第3回 円空賞 受賞
2014
「美の最前線・現代アートなら」(奈良県美術館)
紺綬褒章 受賞

Accessアクセス

近鉄奈良駅からバスで40分、車で30分の奈良県と京都府の県境に、狭川地区(狭川両町、狭川東町、西狭川町、下狭川町、広岡町)はあります。いにしえの奈良の風景をとどめる狭川地区へぜひお越しください。

〒630-1102 奈良市下狭川町24-2
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