人と木と、自然。

奈良市の狭川地区は、京都府の加茂や笠置に近く、室町時代前からの歴史がありながら、柳生や月ケ瀬のような知名度、特産品がありません。ここでも人口の流出と高齢化が進んでいます。狭川を何とかしたいと、有志が集まって知恵を絞ってきましたが、なかなか良いアイデアがありませんでした。

そんな時、ご縁があって、世界的に有名な現代アート作家:ふじい忠一さんが「狭川地区の活性化に役立つならば」と巨木アート7点を譲ってくださいました。狭川の氏神:九頭(くず)神社の主祭神は天岩戸をこじ開けた怪力・知力の天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)で、巨木を1年がかりで曲げたふじい忠一さんとイメージが重なります。「巨木アートで、狭川の町おこしをしよう!」そんな呼びかけに賛同した約20人で、「NPO法人 手力男(タヂカラオ)」設立準備委員会を発足させ、2020年1月にNPO法人の認証、登記ができました。巨木アート、木育、ゆたかな自然、そこから「人と木と、自然。」というコンセプトが生まれました。皆さまのあたたかなご理解、ご支援をお願いいたします。

狭川地区

NPO法人 手力男ロゴマーク

手力男
デザイン:HILLS

キャラクターキョボくん

イラスト:amanojack 須蒲有希

九頭神社

狭川・九頭神社は室町時代創建で、主祭神は天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)。記紀神話では、天照大神(アマテラスオオミカミ)が天岩屋戸に隠れたとき、八百万の神が集い、天手力男命はその怪力で扉を開け、天照大神の手をとって日の神の復活を助けました。
天手力男命は怪力だけではなく、他の神々と知恵を絞ったのですから、知力も兼ね備えていたでしょう。
それは、巨木に熱を加えず、1年がかりで曲げてアート作品にしたふじい忠一さんともイメージがダブります。

写真:青木勝英

Accessアクセス

近鉄奈良駅からバスで40分、車で30分の奈良県と京都府の県境に、狭川地区(狭川両町、狭川東町、西狭川町、下狭川町、広岡町)はあります。いにしえの奈良の風景をとどめる狭川地区へぜひお越しください。

〒630-1102 奈良市下狭川町24-2
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