「天からの、贈りもの。」 ⑬手力男の、マークを。

NPO法人「手力男(タヂカラオ)」の設立準備委員会を立ち上げてすぐ、マークを思いついた。怪力の神様・天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)にちなんで、丸の中に力こぶを3つ巴にして、手力男3文字を上から時計逆回りに入れることにした。

基本の形は決まって、大阪の知り合いのデザイナーにフィニッシュを頼んだのだが、どうもしっくりこない。東京のHILLS(ヒルズ)というデザイン会社は、依岡昭三氏と私が、1984年に設立したもので、私が辞めてからも、パナソニックといい仕事を続けている。ズームなど松下系のプロダクションが消えたいまも、頑張っているのはほとんど奇跡に近い。カメラの森善之さんがヒルズを紹介してほしいというので、京都のオフィスに一緒に行って、手力男とマークの話をする。社長の堤本勝久さんが、快く引き受けてくれた。ギャラは、狭川のこの秋の新米30キロだから、出血大サービスだが、都会人の彼らは大よろこび。ほどなく、どこに出しても胸を張れるマークが届いた。

担当の女性デザイナーが頑張ってくれたから、彼女にも別に新米5キロを送る約束をした。力こぶ3つは、手力男と神社と自治会とかに決める必要はない。手力男とふじい忠一さんと狭川とか、狭川と奈良市東部と奈良市全体とか、とにかく狭川を元気にするために、そのつど、目的に応じて力を合わせる、協力するというシンボルなのだから。

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近鉄奈良駅からバスで40分、車で30分の奈良県と京都府の県境に、狭川地区(狭川両町、狭川東町、西狭川町、下狭川町、広岡町)はあります。いにしえの奈良の風景をとどめる狭川地区へぜひお越しください。

〒630-1102 奈良市下狭川町24-2
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