「天からの、贈りもの。」 ➉農協倉庫に、巨木を。

市から旧幼稚園を借りる要望書の返事が無いまま日が過ぎていく。藤井雅子さんからは、出来れば早くという話なので。狭川のちょうど中間、県道33号線(笠置街道)に面して奈良県農協の旧狭川支店がある。奈良寄りの東里支店に統合され、空き家のまま10年以上経っている。農協は、ここは貸さないと一貫していたのだが、6ヵ月、倉庫を巨木の仮置き場にと頼み込んで、月1万円で契約することができた。

4月29日、ユニック(クレーン)付きのロングボディのトラックが借りられて、いよいよ巨木アートを島ケ原から狭川に運ぶ大作戦を決行する。木製品を大事に運ぶプロの米田さんと中棹さんが布団と毛布を持って来て、杉ヒノキの山仕事が得意の奥田さん、中村建築士、私の5人が9時前に狭川を出発。ふじい宅の入口で、トラックを停めるのに手こずったが、主な巨木アート6点は全員がチェーンブロックで台車に積み、トラックまで引っ張り、ユニックでトラックに荷台へと、思った以上にはかどった。

トラックの運転手は、カーブを曲がりながら「5トン以上あるな」とつぶやくが、笠置の大橋が見えた時は、「いよいよ巨木が奈良に来た」と感無量だった。笠置を抜けて、県境の広岡から農協へ。農協の前ではたくさんの人が出迎えてくれる。トラックから下ろし、倉庫へ、皆も手伝ってくれて、1時前には搬入が済んだ。巨木は狭川に来た!

Accessアクセス

近鉄奈良駅からバスで40分、車で30分の奈良県と京都府の県境に、狭川地区(狭川両町、狭川東町、西狭川町、下狭川町、広岡町)はあります。いにしえの奈良の風景をとどめる狭川地区へぜひお越しください。

〒630-1102 奈良市下狭川町24-2
アクセスについてGoogleMapで確認